2レバー 508 メンテ [ ┣ ストーブ・バーナー]
前回のキャンプでの出来事。
カセットコンロのマーベラスで餃子を焼いている間にシングルストーブの508でおでんを煮込もうと思い、508をポンピング。
ところが、点火レバーを開いても『シュー』という音がしない。当然、火種を近付けても点火せず。
燃料キャップを緩めると『シュー』と空気が抜ける音がするので、それなりに圧はかかってるハズ。
しょうがないので、予備で持って行ったF-1パワーストーブを持ち出して、その場はしのいだんですが...
う~ん、ジェネレーターが詰まっちゃったのかもしれませんね。
次のキャンプまで時間もあるので、508のメンテをしましょう。
一番怪しいジェネレータは交換しちゃいます。
掃除すれば復活するかもしれませんが、USED品なので素性が分からないし。
ついでに、もうひとつの素性が分からない消耗品、ポンプカップも交換することに。
入手したのはこの2品
ジェネレータとポンププランジャーアッセンブリ。
本来なら、アッセンブリじゃなくてポンプカップだけ換えればよいのですが、
元々付いていた方は、ポンプノブが傾いてるんです。
このままでもポンピングはできるんですが、ポンピングしている時に変な方向に力が入って、ポンプパイプを曲げてしまいそうな気がして。
ポンプカップは皮製にしたかったんですが、アッセンブリーとして入手できたのがネオプレーン材質のもの。
508本体は2レバーでそこそこ古い(90年製)ので、皮のポンプカップにご対面できると思いましたが、
出てきたのはネオプレーン。
新品と比べてみると、ひと回り大きさが違います。(左が旧、右が新)
よく見てみると、プッシュオンナットの大きさも違いますね。
燃料が出なかった原因は、ジェネレータの詰まりに加えて、ポンプカップのへたりによる加圧不足が濃厚。
ポンプパイプの長さも新旧で(上が旧、下が新)で違います。更にはポンプノブの形状まで。
違う型番のストーブのプランジャー買っちゃったのか、年代によって長さが違うのか、アメリカンなんで適当なのか・・・
見なかったことにして、このまま組んじゃいましょう(笑)
ポンプカップをタンクのシリンダーに戻す際、シリンダーの径に対してポンプカップのヒダヒダが大きいので、ヒダヒダを畳んで押し込むようにしないと入りません。
これでいいのかなぁ、やっぱり間違って買っちゃったかなぁ。
組んでいるうちに段々不安に...
ポンプキャップクリップを留めて交換完了。
ちなみに、シリンダーのクリップ穴とポンプキャップのクリップ穴の位置が微妙にズレていて、クリップを留めるのに10分程格闘。
不安が更につのります。
ともあれ、まずはこの段階でガソリンを入れずにポンピング。
ポンピングがスカッている感じはなく、燃料キャップを緩めると『シュー』と空気が抜ける音。
とりあえず、圧は掛かっているようなのでひと安心。
次に、ジェネレータの交換。
ジェネレータブラケットのビスを外し、
508に付属してきたレンチで、点火レバー側のジェネレータのナットを緩めます。
このレンチもナットとのクリアランスが大き目で、気をつけないとナットを舐めそう。
真鍮のナットだし。
外したジェネレータを比較(左が新、右が旧)
クリーニングレバー根元のナットの閉まり具合に差があるのが分かるでしょうか?
実は、508購入後試運転している際、このナットの所から『ポッ、ポッ』と炎が出たんです。
ナットを締め増したら炎は治まったのですが、シーリングのグラファイトが劣化してたのかもしれません。
そういった意味でも、このジェネレータは交換して正解だったのかな。
ジェネレータの作りもやっぱりアメリカンなのか、
旧(上)と新(下)で左手側ナットの先の部分、『レ』の字の角度が違ってます。
右手側のパイプの立ち上がり角度も微妙に違う。
この辺は、組み込む前に自分でジェネレータを曲げて角度を合わせてあげないと、上手くナットが締められません。
ジェネレータは真鍮の中空パイプなので、曲げる際は慎重に。
せっかくジェネレータを外したので、バーナー部の掃除もやっちゃいましょう。
五徳,バーナーボウル,バーナーリングを全バラシ。
バーナーリングもちょっと錆びてました。
金属ブラシ,サンドペーパーで錆を落としていきます。
最後に、手元にあったクレオスのMr.ツールクリーナーに漬け込んでボロ布で拭き上げ。
パーツクリーナーはプラモデルの塗装器具用なので、効果はおまじない程度でしょうけど。
まぁまぁ綺麗になったでしょうか。
一瞬、『耐熱塗装を・・・』なんて頭に浮かびましたが、思いとどまりました(笑)
さて、ガソリンを満タンに入れて試運転。
改めてポンピングすると、メンテ前より少ない回数で手ごたえが固くなります。
というより、前はポンプノブが押し込めなくなる程、手応えが固くならなかったような。
やっぱり、ポンプカップがへたっていたようですね。
はやる気持ちを抑えて、ガソリンが漏れていないかよーく観察。
更に、ガソリンが漏れそうな、ポンプノブの穴,ジェネレータナット,レバーの根本にチャッカマンの火を近付けて、炎が出ないかチェック。
うん、大丈夫そう。
いよいよ点火。
やった!
きれいな青火
と思いきや、
バーナー部の赤熱と共に炎も赤っぽくなってきたような・・・
結局、赤火に(涙)
購入後のチェックで赤火が出た時は、ジェネレータを換えれば良化するかなとちょっと期待してたんですが、あえなく撃沈。
ジェネレータは新品だし、圧はプランジャーが押し込めないほどかけたし、バーナー部の錆びは取った(つもり)だし、やれることはやり尽しちゃったなぁ。
やっぱり、耐熱塗装(笑)
そもそも、508の炎の色はこんなものなのかな?
ちなみに、とろ火の方は相変わらずイイ感じ。
まぁでも、火が赤いってだけで、特に弊害があるわけじゃないので、気にせずガンガン使い倒そおっと!
こんにちは、
古い物を 大事に使ってあげるのは良いことだと思います。
(私も古いバイク 大好きなので)
手懐けるのに 時間が掛かることも多いですが、
より愛着が湧き・・・・・・嵌ってしまいます(笑)
by せんべい屋 (2013-11-21 17:43)
>せんべい屋さん
まぁ、バイクのメンテに比べたらオモチャですけど(笑)
それでも、壊れたら買い替えた方が安くて早いデジタル機器全盛のご時世、自分でメンテしながら使い続けられるモノは貴重ですよね。
カチッと回せば直ぐ点くガスと違って、液燃はスムーズに点くだけで嬉しくなっちゃって。
刃物もそうですけど、燃焼器具って男心をくすぐる何かがあります。
ちなみに、燃焼器具ネタはまだ続きがあったりします。
by katsumushi (2013-11-22 00:14)