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ヒルバーグ再増殖 アクト レビュー [ ┣ テント・タープ]

去年の入院から2ヶ月経ちましたが、このご時世ということもあり今年はまだキャンプに行けていません。
なのに


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またひとつテントが増えてしまいました(汗)
ヒルバーグのアクトです。
増えたというかテントの入れ替えで、正確に言うと、むしろ保有テントの数自体は減っているんですけどね)



アクトは2年前に友人が張っているのを見て、いいなぁと思っていた幕。
ただ、コンパクトなソロ幕は既にフィッシュフック、スゥワルバードと2張持っていて、これ以上買い増すのはちょっとなぁと我慢してました。

ところが先日『そう言えばあの2幕、結局何年も張ってないよなぁ』と気づいてしまい...
で、張らないテントを手放して欲しかったテントを手に入れたというワケでなのです。

アクトを買われた方の多くもそうだと思いますが、悩んだのがアクトにするかエナンにするか。
多分雪中はアラックを張るので3シーズン用のエナンでもいいかなとも思ったのですが、エナンのインナー入り口がメッシュだけっていうのが気になって。(←いざというときスケスケはイヤン派w)
その点、最悪メッシュインナー買えばアクトならフルクローズとフルメッシュが両立できるということでアクトに決定。

そんなアクトの試し張りをしてきたので、簡単にレビューを。


まぁアクトは20年以上前からあるテントだし、ちゃんとしたレビュー記事もたくさんあるので、今更私の記事に需要があるとも思えませんが(汗)

まずは外観から見ていきましょう。
あ、設営方法は撮影し忘れちゃったので、他の人のちゃんとしたレビュー記事を御覧ください(笑)

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シワシワですね(汗)
アクトは設営するのは本当に簡単なのですが(私が持っているテントの中では最速で立てられると思います)、綺麗にシワなく張るのは難しいです。
前後の立ち上がりのラインがストレートなのに対して、サイドのポールで立ち上げているラインが円弧になっているので面が繋がらないんですね。
このあたりは、先端が三角形状のエナンの方がシワなく張れそうです。


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実はアクト自体、買った時まで形については好きでも嫌いでもなかったのですが、よく見てみるとかっこいいテントです。
特に、このアングルの形が気に入りました、富士山をバックに張ると映えそうです。
同じような形のテントもほとんどないのも良いです。


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トップ部のベンチレーターはワイヤーが入っていて設営後に形を整えるタイプです。
このワイヤーも綺麗な形を出すのが難しく、ビシッと決まると気持ちイイ。


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このアングルから撮っている写真をあまり見たことがないですね。
こう見ると、長方形から円弧に繋がる複雑なラインがよくわかります。


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前後の逆スラントしている部分はジッパーになっていて、ジッパー開けるとベンチレーターになります。
ここはジッパーを開けたあとはメッシュになると思っていたのですが、メッシュではなく素通し(笑)
メッシュになっていれば、夏暑い時インナー外しても虫刺され気にせず張れるかなと思っていたのですが、残念...


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1本だけあるポールのエンドはナロでおなじみのカップ方式。
スリーブにもカップにも余裕があるので、他のヒルバーグ幕と同様、ダブルポールができそうです。
まぁ、アクトにダブルポールは明らかにオーバースペックなのでまずやることはないけど(笑)


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前後のガイロープは設営にあたって一番ポイントになる所だと思います。
二股になっているところの真ん中を引っ張りすぎると『HiLLEBERG』のロゴが歪んでしまい不格好に。


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『HiLLEBERG』のロゴ上辺から角に直進するラインに対し、45度の角度でガイロープを張ると良いようです。
高さ方向の角度は、テントの頂点から角に繋がるラインの延長線上に。
きちんと張る場合は、ポールの横方向のガイロープも張らないといけないし、そうやって張っていくと、ガイロープまで含めた設営面積は意外と場所取るテントなんですね、アクトは。
もちろん、格好と対風性を気にしなければあらミニマムなスペースで張れますが。


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それでは中の方を見ていきましょう。


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もうひとり寝られるぐらいの広大な前室がアクトの美点。
当然ながら、フットプリントは付けています。
決して安いものではないのですが、特に前室が大きいモデルには必須のオプションですね。
私の場合、フットプリントを付けたまま仕舞いたいので、フットプリントの下にまたオールウェザーブランケット敷いたりするんですけど。(雨が降っていなくても湿気で地面と接する面は濡れ、フットプリントを乾かさないと仕舞えないので)


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アクトはヒルバーグの中でも特に高さが低いテントでコットとは相性が悪いです。
ただ、個人的にはなるべくコットで寝たい派なので、試しにコットを入れてみました。
入れたのはコットの中でも小さめな幅60cmの所謂中華コット。

高さは15cmありますが、実際体重をかけると結構沈み込むので(コットとしてはマイナスポイントw)15cmまるまる高さが喰われるわけではありません。
が、それでも身長167cmしかない私がコットの上であぐらをかくと、テント中心部でも頭がギリギリついちゃいます。
寝心地を取るか、居住性を取るか難しいところ。


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長さ180cmのコットを入れると前後はこんな感じ。
30cm位の余裕があります。
この写真では足の方に余裕を空けてしまいましたが、インナーの傾斜を考慮すると、頭の方を空けたほうが目の前にインナーの壁が迫ってこなくて良いでしょう。

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幅60cmのコットを入れてしまうと横のスペースはミニマムになってしまいます。
着替えのコンプレッションバッグとポーチ程度しか置けないですね。
ザック等の大きな荷物は前室行きかなぁ。


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インナーは入り口の上半分がメッシュになります。


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アラックやナロはジッパーで開閉できましたが、アクトはマジックテープで留めるだけ。
このあたりはコストダウンというより軽量化目的かもしれませんね。
私はそこまで軽量化を求めていないのでこれは残念ポイント。


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マジックテープは2箇所あるので、一応少しだけ開けることもできます。
まぁ、2箇所のマジックテープはこの用途より隙間を少なくするためのものだと思いますが。


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当然、フライのベンチレーターは内側からも開けることもできます。


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フライのベンチレーターはインナーのメッシュと重なるところにあります。
このあたりはアラックやナロも同様の位置関係に。
効率的なベンチレーションが期待できますね。
こういうところがヒルバーグの哲学を感じられて、好きなポイント。


天井のループは2箇所。

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と思いきや、入り口のジッパー際にもあるので3箇所です。
真ん中にLEDランタン吊るすか、両側にロープを通してタオルでも干すかですかね。


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眼鏡の私にとって重要な小物入れは入口側に1箇所。
地面の傾斜によっては頭を逆側にする場合もあるので(平衡感覚に乏しいので寝てみて初めて頭下がりに気づくケースも多々...)逆側にも小物入れが欲しいところですが、贅沢な要望なのかしら。


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インナーの前後が長方形にビシッとしているのがなんだか気持ちいいです(笑)
エナンだとここが三角形になってるんですよね。
フットプリントはアクト/エナン共通なのですが、メッシュインナーはこの形状の違いのおかげでアクト/エナン共通じゃないのです。
それに気づかず、エナンのメッシュインナーをポチる直前までいってしまいました(汗)


この日は風が強かったのですが、インナーの中に入っていると音以外は風が吹いていることがあまり感じられませんでした。

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たぶんそれは、このフライとインナーの隙間のおかげでしょう。
アクトはポールの部分と前後の角の部分だけでインナーを吊り下げているのですが、きっちり隙間が確保されているので、多少の風ではフライとインナーが接触しません。
フライの結露がインナーにくっついてビショビショになることも少なそうです。


上の写真でも見切れていますが、

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向こうの地面が透けていますね。
フライ前後のベンチレーターのところはメッシュ生地のようです。
アラック天井のベンチレーターと同じ素材かな。
ベンチレーターを閉めっぱなしでも多少湿気が抜けていくかも。


新しいテントを買うと必ずやりたくなるタープとの連結。
アクトも例に漏れずやってみました。

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ノルディスクのVOSS DIAMOND SI と連結

アクトの稜線とVOSSのムササビ型のラインがマッチして、なかなかカッコいんじゃないかと自画自賛(笑)
アクトの前室とタープ下のスペースの動線を邪魔しないように椅子とテーブルをレイアウトすると、使い勝手も良くなりそうです。
雨が降ってもテントから出るときにビショビショにならないで済むし。


設営スペースや積載に余裕があるときはゆったりできるアラックかナロの出番となり、決して登板回数が多い幕とは言えないかもしれませんが、去年は新型コロナやクマ出没騒ぎで行けなかった上高地には、アクトを持って今年は行ってみたいと思います。


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