HGUCズゴック 製作記7 [ ┣ HGUCズゴック製作記]
ズゴック製作記、久しぶりの更新なんですが最終回です。
爪の塗装ですが、刃物っぽく表現したいですね。
Mr.メタルカラ-(乾燥後に磨くと金属感を表現できる)なんかも試してみたんですが、磨いてる最中に塗装が剥げちゃたのでイラッとしてボツ。
結局、お手軽方法にしちゃいました。
まずは、スーパーブラック(グロスブラック)で下地塗装します。
Mr.カラースーパーメタリック のスーパーアイアンで本塗装。
このMr.カラースーパーメタリックは抜群の金属表現が出来ますが、値段も抜群です。(普通のMrカラーの5倍)
本当は下地の黒を残すようにしてグラデーションを掛けたかったのですが、メタリックの粒子が大きいのかエアブラシが詰まる詰まる。
結局ベタ塗りしちゃいました。
更に、光沢出しと次工程のためにクリアーで表面をコート。
刃になる部分に、エナメル塗料のクロームシルバー+ホワイトをエアブラシで吹きつけます。
この時、刃の稜線より少しはみ出る様にグラデーションを掛けてみました。(写真下)
塗装後、エナメルシンナーで稜線からはみ出た部分を拭き取ります。(写真上)
刃物っぽく見えるでしょうか?
最後は汚しです。
ズゴックは水陸両用モビルスーツなので、まずは水垢をウオッシングで表現してみます。
エナメル塗料のダークブラウンやブラック等々を適当にブレンドして適当に塗りたくります。
ちなみに、この場合の「適当」は「適切」ではなくて「ちゃらんぽらん」の方の「適当」
エナメルシンナーを含ませた綿棒で拭き取っていきます。
拭き取り過ぎると意味が無いですし、残しすぎると汚いだけになるので、綺麗に汚く見える(?)加減が難しいです。
水垢っぽく見えるでしょうか?
次は錆びの表現です。
「未来のモビルスーツが錆びるの?」なんて意見もあるでしょうが、まあこの辺は雰囲気で。
錆びの表現にはタミヤウエザリングマスター を使いました。
ちなみに、ウエザリング材の使用は初挑戦。
昔は画材用具のパステルを削って使っていたようですが、便利になったもんですな~
面相筆で塗りやすい易い様に水性カラーの薄め液に溶きます。
水が溜まるような奥まった所に、溶いたウエザリングマスターを面相筆でのせのせ。
錆びっぽく見えるでしょうか?
こんな感じで全体的に汚しをかけていきます。
最後に、水性トップコートのつや消しをかけて完成。
完成品は近日公開予定です。
さて出来の程は・・・
HGUCズゴック 製作記6 [ ┣ HGUCズゴック製作記]
正月休みで終わらせる予定でしたが大幅に遅延してます。
1/1スケールモデル(407修理)なんてやってたせいで、1月は殆ど手付かず状態。
やる気になれば、昼間は407,夜はズゴックのダブルヘッダーが出来たんでしょうが・・・勘弁してください (;´Д`)ノ
えっと、サフ吹きからでしたね。
やっぱり一発では決まらず、パーツによっては3回ほどペーパー掛けからやり直しです。
まあいつものことですし、サフ吹きはの目的は傷探しの意味もあるのでしょうがないですが。
サフ吹き完了後はいよいよ本塗装に入りますが、今回はベタ塗りでいきます。
というのも、今回はある表現方法での金属表現試してみたかったんですよね。
それは、「ドライブラシの上からオーバーコート」です。
以前、立ち読みした模型雑誌でこの方法を使った作例を見たんですが、凄くリアルに金属が表現されてて感激したんです。
いつか挑戦(まねっこ)してみようと思ってました。
ドライブラシって何じゃらホイ?
ってお兄さんお姉さんのためにちょいと説明を
ドライブラシとは文字通り、生乾きの筆をエッジ部分や凸部に擦り付けて、陰影を強調させる技法です。
またグラデーション表現として平面に用いる事もありますが、手間がかかるので私はやりません。いえ、出来ません!(#`ε´#)
陰影のハイライトを表現するには基本色より明るい色、もしくは基本色に白を混ぜた色を使いますが、今回は金属表現がメインなのででシルバーを使いました。
塗料の種類ですが、筆をカサカサの状態にして擦り付けるので、乾きが遅くて伸びが良いエナメルカラーがやり易いですね。
塗料を付けた後、ティッシュ等で色が付くか付かなくなるかギリギリまで拭き取ります。
筆は、ドライブラシ用として先端がカットされてた筆が売っていたのでそれを使いましたが、普通の筆でもかまわないと思います。
但し、ドライブラシに使うと筆先がボロボロになるので、通常の塗装用筆とは別にします。
お古の筆の先端をカットして使うとおりこうさんですね。
エッジや凸部にこすり付ける様にして塗料を乗せていきます。
筆はカサカサになっているので中々色が付きませんが根気良く。
ここで「イラッ」として、塗料が筆にたくさん乗っている状態でこすっちゃうと、筆跡が目立つので注意。
基本色を吹いただけの状態(ピンボケでスミマセン)
ドライブラシ後
この後オーバーコートするので通常よりも派手目にやってます。
どうでしょう、金属っぽくなった気がしませんか?でも、多少不自然な感じもしますね。
この不自然さをオーバーコートで自然な感じにするのが今回の塗装方法の狙いです。
エッジや凸部だけでなく全体的に色を乗せて、面に表情が付き情報量が増える効果も期待してます。
基本色でオーバーコート後
ん~、少々失敗ですね。
オーバーコートを掛け過ぎて効果が少なくなっちゃいました。
ドライブラシの不自然さを消しつつ、金属っぽさを維持する塩梅が難しいです。
次回が製作記の最終回になると思うので、完成までもう少しお付き合いください(。-人-。)
HGUCズゴック 製作記5 [ ┣ HGUCズゴック製作記]
新年一発目の記事はズゴックです。
実はショッキングな407ネタがあるのですが、気持ちが落ち着いてからUPします
前回までで工作は完了して、今回は大嫌いな表面処理(ペーパー掛け)に突入です。
そもそも、何でペーパー掛けが必要になるかと言いますと。
ペーパー掛け前の状態。
これに軽くペーパーをあてると、
ペーパーがあたった部分は表面が荒れて白っぽくなってますが、真ん中よりチョッと右側に白くなっていない縦のスジが見えると思います。
ここはよーく見ると少し凹んでますね、これを「ヒケ」って言います。
何でヒケるんでしょう?
パーツを裏返して見ると、丁度ヒケてた部分の裏面にボス(柱)が立ってます。
プラスチック等の整形品は金型に溶けた材料を流し込んで作るのですが、材料は固まる時に少し収縮します。
当然厚い部分ほど収縮する量が多くなるので、ボスが立っている部分がヒケるわけです。
今のガンプラは接着剤を使わないスナップフィットですので、その分パーツ固定用ピン等のボスが大きくなります。
また可動部が多いのでその軸受け部分もヒケの原因なります。
このままヒケを放っておいて塗装作業に入ると、ヒケの部分がいかにも「オモチャ」っぽくなってしまうので、ペーパー掛けして表面を平らにする訳です。
ヒケが大きい場合、ヒケが無くなるまで削るとパーツの形状が変わってしまうので、真面目な人はヒケている部分にパテを塗って処理しますが、私は手抜きしてペーパー掛けだけで終わらせちゃいます。
その他にも、パーツ表面を荒らして塗料の食いつきを良くするなんて効果もあるので、基本的には全てのパーツにペーパー掛けをします。
結局、正月休みの空いている時間はずーっとペーパー掛けしてました
ペーパー掛けが終わったら待ちに待った塗装作業に入ります。
と、その前に最後の工作があるんです。
塗装する時、パーツそのままじゃ持ちづらいですよね。
そこで活躍するのがこの持ち手。
これはプラ棒にピンバイスで穴を開けて真鍮線を差し込んだ物です。
組み立てた後に見えなくなるような、パーツの裏側にピンバイスで穴を開けます。
この時くれぐれもパーツ表面に貫通しないように。
パーツのボスやリム等に穴を開けるのが良いでしょう。
開けた穴に持ち手の真鍮線を差し込みます。
その他、ポリキャップが付いているパーツはポリキャップにランナーを通して固定したり、穴を開けられない様な小さなパーツはランナーに両面テープで固定します。
塗装する全てのパーツに持ち手をつけました。
ズゴックは手足の蛇腹関節のお陰でHGUCでもパーツ数が結構ありますね。
ちなみに、一部パーツは形状確認用にサフ吹き済みです。
折角なので私の塗装場を公開しちゃいましょう。
クレオス塗装ブース にミッキーの布カバーが掛かってます。
これはカミサンが作ってれたんですが、「使わない時塗装ブースが埃まみれにならないように」という優しさでは無くて、「剥き身の塗装ブースは部屋の美観を損ねる」からだそうです...
この後はサーフェィサーを吹くわけですが、ここで傷が見つかるとペーパー掛けからやり直しです。(まあ、大体1回じゃ決まらなんですけどね)
次回はいよいよ塗装編・・・・
となるといいなぁ
HGUCズゴック 製作記4 [ ┣ HGUCズゴック製作記]
年の瀬も目前に迫ってきましたが、特に一年を振り返る事も無く普通にズゴック製作記です。
前回のUPからだいぶ間が経ちましたが、このところ体調が芳しくなかったのと仕事が忙しかったのであまり進んでません
気を取り直して、爪のシャープ化から再開
キットの爪はこんな感じで先が丸いです。
これじゃジムのドテッ腹に穴が開くわけありません。
そのまま先端を削ると爪が短くなっちゃうのでプラ棒で延長してから削り出ししてみました。
大分チクチク感が出てきましたね。
ついでにメガ粒子砲のディテールアップ。
外径2mmの真鍮パイプをカットします。
メガ粒子砲の砲口をピンバイスで開口して真鍮パイプを仕込みました。
工作の最後は股間ノズルの加工です。
股間のノズルは、腰パーツを接着した後では塗り分けが面倒そうです。
ノズルパーツと同じサイズで1mmプラ板を切り出します。
ノズルパーツからノズル部分だけを削り出しました。(ノズル部分は塗装後に接着します)
以上で基本工作は終了。
予定より大分ペースダウンしてしまいました。年内にサフ掛けまでやりたいのですがちょっと厳しそうです。
それに、この後は地獄の表面処理が待ってるし。
はぁ、誰かやってくれないかな~
HGUCズゴック 製作記3 [ ┣ HGUCズゴック製作記]
さあて、今日もいってみましょうか。
プラ板で埋めた膝アーマー裏、仮組みして様子を見ます。
ん~、今度は横の隙間のスカスカ加減が気になります。
ポリパテで埋めてみました。
前回気になった、頭部カバーの支柱と胸部パーツの隙間を何とかせねば。
かなりオモチャっぽいですね。(オモチャですが)
MGズゴックの様に ←すみません勘違いしてました。MGは食い込んで無いようです。
支柱が胸部パーツに食い込んでいるようにしてみましょう。
胸部パーツの、支柱が重なる部分を切り欠きます。
一部切り欠きすぎてしまったのでポリパテにて補修
頭部の支柱はプラ棒で延長し整形。
接触面の隙間が無くなって、乗っかっている感が解消されました・・・・・かな?
なぜか(抜き型の関係?)前から2番目の支柱が太かったので、ついでに細くしてみました。
スケジュールも押し迫ってきたので本体の修正はこれくらいにして、爪のシャープ化工程に進む事にします。
おっと時間だ、今日はこれまで
HGUCズゴック 製作記2 [ ┣ HGUCズゴック製作記]
今更HGUCズゴックの製作記事なんて誰も興味ないと思うので、前置きなしに行っちゃいます。
まずは前回の続きから
型抜きしたモノアイレールの形状を瞬着パテ アルテコSSP-HGで整えます。
こんなケースではアルテコが大活躍。
完全硬化前にアートナイフで大体の形状出しをしますが、この時のサクサク感がたまりません。
ペーパー掛けしてそこそこ良い表面状態になったら、田宮パテで溶きパテを作って塗り浅い傷を埋めます。
ラッカーパテはヒケるので大きな傷の上には厚めに。
1日以上置いて完全に硬化したら、もう一度ペーパー掛けして余分なパテの削り取り。
100%の出来ではありませんが、どうせあまり見えない所だしこればっかりに時間を掛けられないので次行ってみよ~
(あ~あ、また表面処理で手抜いちゃいました)
出来上がったモノアイレールを付けて仮組み。
見づらいですがまあまあかな。
あれ、頭部カバーの支柱が胸部パーツからはみ出ちゃってますね。
頭部カバーの支柱を作り直すのは大変なので、プラ板挟んで肩の厚みを増して対処する事にしました。
胸部の前後パーツを接着する前に胸部ダクトの後ハメ加工をしときます。
ダクトを固定するパーツのピンを切り飛ばします。
お次はダクトパーツを中心で真っ二つ。
こんなときにはハセガワのエッチングノコが便利です。
0.5mmプラ板にて前後の幅増し。
支柱が面一になりました。
今度は頭部カバーの支柱と胸部パーツの隙間が気になります。
これについては後日対処しましょう。
膝アーマー裏がスカスカですね。
HGUCズゴックでは定番のアーマー裏埋めをしておいた方が良いですね。
プラ板とポリパテで埋めてみました。
はい、今日はここまで
HGUCズゴック 製作記1 [ ┣ HGUCズゴック製作記]
現在カミサンが身重のため、年末からお正月にかけての休みは寝正月になりそうです
とはいっても本当に寝ているのももったいないので、プラモデルの在庫整理をしようと思います。
今回のターゲットは、3年間放置されているHGUCシャア専用ズゴック。
1/144サイズですが正月休みだけでは塗装だけで手一杯になりそうなので、工作をコツコツと始めることにしました。
但し、塗装で試してみたい表現方法があるので、工作の方は
・モノアイシールドを追加
・スジ彫り追加(状況によってはやらないかも)
・爪のシャープ化等全体的な面出し
程度のお手軽にするつもりです。
それではまずモノアイシールドの追加から。
頭部パーツをベースに塩ビのヒートプレスでモノアイシールドを作ります。
頭部パーツから
モノアイレール部を切り出します。
切り出し方はピンバイスでセコセコ穴を開け、ニッパーで穴を繋いでいきました。
頭頂部とモノアイレールは後で組み合わせて使いますので、なるべく綺麗に切り出します。
切り出したモノアイレールを使って塩ビ板をヒートプレス。
何回も失敗してあまりうまく出来ませんでしたが、こんなもんで妥協しちゃいました。
頭頂部とモノアイレールを組み合わせて、裏側からポリパテを盛り付けます。
後で再びモノアイレールを外しますので、モノアイレールの裏側にメンソレータム等を塗っておくと吉。
ポリパテが固まったらモノアイレールを外します。
これが新しい頭部パーツとなります。
この後はこのパーツの整形を行いますが、今日の所はこれまで