SSブログ

MDR-MA900 [GOODS]


もともと映画好き(と言っても映画館ではなく、自宅での鑑賞オンリーなんですけどね)の私ですが、結婚してから中々一人になれる時間が取れなくて、月に1本観れるか観れないかでした。
2年ほど前から、上の子供が一人で寝られるようになり、カミサンも12時前には下の子供を連れて寝室に行くようになったので、休日前夜に映画を観る時間が取れるように。

そんな感じで、BSの録画やDVD・BD、更にAppleTVを駆使して深夜の映画鑑賞に勤しんでいたのですが、ミニチュアダックスのららがやって来てからは、その生活に終止符が・・・
サークルはリビングにあり、ららはそこで寝起きしてますが、ららが寝ている側でスピーカーの音をドカスカさせるのはちとかわいそう。

ということで、ららが来てからはその時間は読書にあてることにしてたのですが、この生活を2ヶ月ほど過ごしたところ、BSの録画が貯まっちゃったり、気になるBDがリリースされたりして、やっぱり映画が観たいなぁと。

ところで私、映画鑑賞をする上で拘っているのが音。
音と言っても、音質云々よりもサラウンドっていうのが重要なんです。
ぶっちゃけ、臨場感があれば画質がイマイチでもそんなに気にならなかったり(笑)
そんなワケで、これまでの価値観では、ヘッドフォンで映画を観るっていう選択は無かったのですが、最近サラウンドヘッドフォンなるものも色々出ているようなので、ちょっと価値観も変えてみようかなと。(う~ん、我ながら随分丸くなったものだw)

で、サラウンドヘッドフォンについて調べてみると、結局のところコントローラーで擬似サラウンド信号を創り2chのユニットで再生しているそうな。(リアルサラウンドヘッドフォンもあるそうですが、FPSゲーム用がメインで音質についてはイマイチみたい。えっ、上で言っていることと矛盾してるって?まぁ、そこはゴニョゴニョw)
擬似サラウンドと言えば、うちのAVアンプDSP-AX863にも、ヘッドフォン用のサラウンドモード〔サイレントシネマ〕が付いてたハズ。
まずは、それを聴いてみてみようかと、

20120430-223011.JPG

秘蔵のMDR-CD3000を引っ張り出すと。

20120430-222817.JPG

20120430-222836.JPG

イヤーパッド,ヘッドバンドの合成皮革が劣化してベトベトに。ちなみに、このベトベトなCD3000を掛けた後はもれなく耳が黒くなります(笑)

このイヤーパッドの劣化、CD3000ユーザーの間では周知な話で、これも8年程前に一度、交換修理済み。
ネット情報によると、昨年に部品在庫も払拭してしまい、今ではメーカー修理不能らしいです。
あぁ、もうちょっと早く気が付いていれば...

過ぎたことを悔やんでいてもしょうがないので、とりあえずCD3000でサイレントシネマモードを試してみると・・・
それなりに臨場感は感じられます。
流石に、背後から声が聞こえる程ではありませんが、雨の中のシーンなんかは中々どうして、雰囲気出てます。
ストーリー中心の映画だったら、十分次第点。

となると、問題はヘッドフォン。
耳が黒くなるCD3000、映画を観るのは風呂上り後なので、次の日耳が黒くなっているのは恥ずかしい(笑)
また、大きくて重いCD3000を掛けたまま、映画1本観るのは少々キツイものがあります。
更に、密閉型のCD3000での長時間のリスニングは耳に対する負担も大。
かと言って、通勤で使っているSE425はカナル故、音場の頭内定位が強く、せっかくのサラウンド効果がキャンセルされてしてしまいNG


ここで、物欲大魔王の登場と共に、記事の本題に入るワケ(笑)


ひとくちにヘッドフォンと言っても、国内外メーカーを合わせ機種数が豊富。
長い間ヘッドフォン界遠ざかっていた私にとって、これから候補選定は大変な作業。
ところが、物欲大魔王が登場する前に、AV Watchで気になる機種の記事を読んでたんです。ヘッドフォンの。
タイミング的にドンピシャでこれも何かのめぐり合わせでしょうから、決めちゃいました。

20120425-232421.JPG

SONY MDR-MA900

20120425-232606.JPG

イヤフォン的視点で選択していたら、SHUREかSENNHEISERあたりにしていたと思います。
10年前まではSONY製品だらけのAV機器構成でしたが、気がついてみると、ここ2,3年はSONY製品を買った記憶がありません。
消費者の立場から冷静に見てみても、近年のSONY製品ってあまり魅力を感じないんですね。
魅力的な製品が無くなってきたのは、SONYがコンテンツで儲ける方向に力を入れ始めた時期と重なるような気がします。
(ATRAC縛りがあったネットワークウォークマンを嫌った私はiPodに流れ、以降我が家ではApple製品が幅を利かせるように・・・)
MA900の選択は、最近元気のないSONYに対し『頑張れ!』の意味もあったりします。

おっと、話が脱線しちゃいましたね。


20120425-232517.JPG

パッケージを開けると、下品スレスレの金色の布地に囲われたMA900が鎮座しています。

MA900の売りは『圧倒的な開放感』

20120425-232718.JPG

このように、イヤーパッドとハウジングの間に隙間が開いています。
こんな構造のヘッドフォン、今までちょっと見たことありません。この辺に、往年のSONYらしい、良い意味での変なこだわりを感じたりも。
オープン型のハウジングとこの隙間をあわせて『フルオープン』と称し、広い音場感・開放感と長時間装着しても疲れない装着感が得られると。
まさに、映画鑑賞用としてうってつけなヘッドフォン。


それではMA900の感想をば

【音質】
CD3000と比べてしまうと、正直物足りないです。
私自身が密閉型の音が好みなのとCD3000とはクラスが異なるので、比べてしまうとかわいそうですが、情報量・分解能的に足りない感じ。
但し、あくまでCD3000との比較であって、絶対的には、実売2万円台のヘッドフォンとしては十分だと思います。
開放型の低音が抜ける欠点を70mmドライバーで補っているせいか、音自体は低いところまで出てますが、中域まで含めた音の厚みはCD3000の圧勝。まぁ、これは仕方ないですね。
高音についてはキンキンと耳に刺さる不快な感じは無し。女性ボーカルも伸びやかに聞こえます。
弦楽器はそれなり。やっぱり、BA型が奏でる弦楽器の艶やかさは、ダイナミック型じゃ再現するのは難しいようです。
特筆すべきはピアノの音、これはCD3000より良く鳴らせています。音の立ち上がりが速い感じ。
私、ピアノの音ってあまり興味がないんですが、MA900の音を聴いてハッとさせられました。
これは意外な収穫。

【音場感】
メーカーHPのイラストのように、目の前音場が広がるのは大げさですが、ドライバーからの音離れの良さが感じられます。
実は、CD3000も密閉型の割には音場が広いのですが、MA900は数段その上。
サイレントシネマモードとの相性も良く、少々アルコールが入った状態で映画を観ると、スピーカーから音が聞こえているような錯覚をおこすかも(笑)

【装着感】
これはもう抜群。
但し、ヘッドバンドの頭に当たる部分の幅が狭く、仰向けに寝ながら装着しているとズレてきちゃいます。
重量はCD3000の400gに対して、195gと半分以下なので、長時間装着した際の疲労感は、雲泥の差。
MA900を装着して映画を観てみましたが、まだまだいけそうな感じです。
VHSでは2本組だったタイタニックも楽勝でしょう(好きな映画じゃないけどw)
イヤーパッドはジャージ生地なので、CD3000のようにベトベトになる心配は無し。
夏場、汗を含んで臭くなるかは、ちと心配かな。

【音漏れ】
フルオープンだからねぇ・・・
隣でハウジングに耳を近づけると、本人が聞いているのと同じ音量で普通に音楽が聴けます(笑)
まぁ、持ち歩くものでなく、夜中に一人で使うものなので全く問題ありません。ららも気にせず寝てるようですし。

【おまけ】
パッケージでMA900を囲っていた布は、取り出すと巾着袋になりMA900を収納できます。

20120430-220214.JPG

この状態で持ち運ぶとこっぱずかしいですが、待ち歩く(ry

ちなみに、CD300にはこんなに立派なケースが

20120430-223544.JPG

20120430-223604.JPG

定価で5万円したヘッドフォン、しかも発売時はバブルの頃なので、贅沢なもんですね。
あの頃は、車も贅沢に作られていたなぁ・・・(遠い目)


映画鑑賞用という目的であれば、ほぼ100点のMDR-MA900
これからバンバン映画を観ようと思ったら、このところ気温が上がってきてしまい、

気温の上昇 → ワンコとの散歩が暑い → 気温が低いうちに散歩に行こう → 早起きして支度しないと  → 早く寝ないと → 映画を観る時間がない

という流れに。

う~ん、SONYさん、一日が26時間になるマシン作ってくれないかなぁ...


タグ:MDR-MA900
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。