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200A メンテナンス -ひとまず完結- [ ┣ ランタン]

200Aのメンテもいよいよ最終回。

点灯チェックです。
エネオスWGを給油しポンピング。
皮のポンプカップの感触は上々。

チェックバルブの交換を行っているので、ポンププランジャーからの空気や燃料が漏れていないかどうかチェック。
みねさんの方法をやってみたところ、空気漏れは大丈夫そう。

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念の為、プランジャーの穴に火を近づけてみましたが、これもOK。
ちなみに、燃料漏れがあるとプランジャーの穴に火が点きます。

マントルを空焼きして点火。

20140315_133724.JPG

無事点火しました。

ところが・・・


ものの5分もしないうちに、光量が落ちるじゃありませんか。
すかさずポンピングすると、完全に圧が抜けちゃったような何とも頼りない手応え。
とりあえず30回ほどポンピングをし、2,3分待って再度ポンピングすると、やっぱり手応えが弱い。
どうやらどこかで圧が抜けているようです。

ランタンを消灯し、タンクのフィラーキャップに耳を近づけると『スー』という音。
んー、ここが怪しい。

20140315_135128.JPG

試しに、508ストーブのフィラーキャップを付けてみると、点灯後暗くなるようなことは無いし、再ポンピング時の手応えも十分。

ビンゴ!
フィラーキャップから空気が抜けてました。


で、そのフィラーキャップをチェックしてみると

20140315_142656.JPG

パッキンに錆が付着している上、パッキンに轍ができちゃってます。
これじゃぁ、圧が逃げちゃいますね。


話が戻りますが、チェックバルブ+ステムを購入した際、コールマンパーツショップさんでは200A用のチェックバルブはSOLD OUTでした。
代わりに、消耗品一式がセットになったメンテナンスパーツセットをポチッていたのです。

20140315_143126.JPG

メンテナンスパーツの中身は、チェックバルブ+ステムの外に、ポンプカップ(皮,ネオプレーン)、フィラーキャップパッキン(新,旧)と、写真には撮りませんでしたが、バルブステム用グラファイトパッキンが入っています。


というワケで、運良く新品のフィラーキャップパッキンが手元にあるので、これを使わない手はありません。

20140315_143200.JPG

私の200Aのフィラーキャップは、新しい方のネジ無しタイプなので、パッキンは大きい方を使用します。
一応、フィラーキャップの錆を綺麗にしてみましたが、やっぱりパッキンはヘタっているので要交換。

20140315_143639.JPG

カッターでパッキンに切れ目を入れ、ホジホジしてパッキンを取ります。


20140315_150926.JPG

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パッキンが完全に硬化して劣化してしまえば、ポロポロと取れるんでしょうが、中途半端に弾力性が残っていたので、結構苦戦。

古いパッキンが外れたら、新しいパッキンを組み込みます。

20140315_151255.JPG

コールマンパーツショップの商品説明ページでは、爪や割り箸で押し込むとありましたが、内径側がキツくてなかなか入らない・・・


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精密ドライバーのマイナスを使ってぐいっとやると、なんとか入っていきました。
車のホイールにタイヤを組み込む要領ですね。
やった事ないけど(笑)


20140315_152843.JPG

最後までポコッと嵌ると、結構快感♪

交換が終わったフィラーキャップでテスト点灯。
暫く置いといても暗くならないし、圧も抜けてないみたい。
これにて今回のメンテ作業は終了です。


ただ、ひとつ、問題ってわけじゃないんですけど疑問点が。

200Aの点灯手順ですが、メンテをする前は

1.メインバルブを45度開く
2.フレーム下部から炎を差し込み、クリーニングティップを少しずつ開く(下向きにまわす)
3.着火したらそこでクリーニングティップを開くのを止める
4.ポンピング追加
5.炎が治まったらメインバルブを全開
6.クリーニングティップを1周させて全開(下向き)

のようにやっていました。
その際6.が重要で、クリーニングティップをクリクリしないと、最大照度で点灯しないんですね。
あ、最初のポンピングの時点で、クリーニングティップを3,4回まわすのはやってます。

問題なのは1.で、メインバルブを開いただけだと何も音がせず、クリーニングティップを開いていくと『シュー』と音がして、更に開いていくと『じゅるじゅる』と燃料が出る音に変わっていく動きだったんです。

で、メンテ後も同じ手順でやろうとしたら、1.のメインバルブを少し開いた時点で『シュー』と空気が出る音が。
そのあとクリーニングティップを開いても『シュー』音のままで、『ジュルジュル』音に変わらず、うまく燃料が出ないんですね。
試行錯誤した結果、たどり着いた手順は

1.クリーニングティップを全開(下向き)
2.フレーム下部から炎を差し込み、メインバルブを少しずつ開く
3.着火したらそこでメインバルブを開くのを止める
4.ポンピング追加
5.炎が治まったらメインバルブを全開
6.クリーニングティップを1周させて全開(下向き)

となりました。
簡単にいうと、クリーニングティップとメインバルブの順番が逆になったんですね。
ただし、6.のクリーニングティップクリクリはやらなくても大抵OKに。

この、クリーニングティップとメインバルブを開く順番は正式にはどっちが先なんでしょうね。
ただ、2レバーストーブの508のタンクに書いてある手順は、200Aのクリーニングティップにあたる、クリーニングレバーをLIGHT/HI(全開)にしろと書いてあります。
それに倣えば、ティップクリーニングを先に開くのが正しいのかな?

確かに、メンテ後の手順の方がクリーニングティップクリクリやらなくていいし、点火時の炎上はほとんど無いんですよね。
なのでまぁ仮に正しくなくても、゛クリーニングティップ開が先”で良しとしましょう。


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3月の終わりにキャンプが決まったので、ついでにノーススターの点灯チェックも。
200Aに比べちゃうと、点灯の手順は簡単簡単。
ノブが大きくて穴を押さえなくていいからポンピングは楽チンだし、メインバルブだけの操作でイイし、自動着火装置は付いてるし。

まぁ、200Aに慣れちゃうと、逆に物足りなく思っちゃったりもするんですけどね。


正直言っちゃうと、最初にノーススターを購入した際、

「え、メンテナンス?ジェネレータは交換が必要?面倒だな、メンテが必要になったら本体ごと買い替えちゃえばイイんじゃないの」

なんて事考えてました。

とんでもないですね。
消耗品さえ入手できれば、自分の手でメンテしながら使い続けられる。
それを放棄するなんて、なんてモッタイナイ。
改心した今は、200A同様、当然ノーススターもメンテしながらずっと使い続けていきますよ。


20140315_210702.JPG

さて、これでひとまず200Aのメンテは終了しましたが、次はもう少し骨のある奴と対峙してみたいなと思ったり思わなかったり・・・

 


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hide

こんばんは!
200Aメンテナンス☆拝見させて頂きました(^^)
〝御見事〟で御座います~♪ 感服いたしました^^
わが家の200Aも最終でフィラーキャップの圧漏れ発見!
パッキン交換後も微妙に漏れがあり…
ほかのランタンキャップ使っております!
またメンテ後の初点灯で炎上させてしまい(笑)
クリーニングした部分もまた煤だらけです!
でも〝赤ランタン〟はホントに愛着湧きます~♪
これからも大切にしたいですね(^^)
by hide (2014-03-23 21:32) 

katsumushi

>hideさん
ありがとうございます。
フィラーキャップの漏れ、残念ですね。
でも、私の漏れ確認もそうでしたが、他のランタンやストーブのキャップが流用できるのが、逆にコールマン液燃器具の良いところとも言えますよね。

私の200Aも、上部バーナー部は既に煤だらけになっちゃいましたw

お互い、大切に使っていきましょう!

by katsumushi (2014-03-23 21:37) 

元丸幸成

お疲れ様です。
200Aメンテナンス楽しく拝見させて頂きました。

私も、ランタン自体初めてではないのですがビンテージ物200aランタン購入したものですから点灯方法が分からず(ガソリンということもあり)恐々でした。

点灯前には、もしもの時のため人目に付かない(恥ずかしいので)広い畑で消火用毛布、何度も頭上での消火要領の模擬対策。

それでも、怖くて何もせず帰ってくる。
これで、今度は実行してみる決心がつきました。

火だるまになって帰ってくることをご期待ください。
by 元丸幸成 (2015-06-09 09:40) 

katsumushi

>元丸幸成さん
コメントありがとうございます。

確かにガソリンは怖いですよね。
ただ、ブログや新聞記事をを見ますと、ガスは爆発が怖いですし、灯油の方が炎上しているケースが多いようです。(武井バーナー、ペトロマックスランタン等)

オールドランタンをメンテしてくれる業者もあるようですので、安全をお金で買うつもりで、そちらに持ち込むのもアリだと思います。

by katsumushi (2015-06-09 22:38) 

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